フリーターとして働きながら、「そろそろ正社員として安定した仕事に就きたい」と感じることはありませんか？
そんなあなたにとって、履歴書はただの書類ではなく、自分の経験や学歴をしっかりアピールする大切なツールです。
履歴書をきちんと作成することでフリーターとしての職歴を、大きな強みに変えることができます。
今回は、履歴書や職務経歴書を上手く活用し、フリーターから正社員になるためのポイントをお伝えします！
自信を持って一歩を踏み出すために、ぜひ参考にしてください◎
※フリーター
⇒学生や主婦（夫）を除いた、15〜34歳の若年層の中で、アルバイトやパートなどの雇用形態で働く人を指します。
出典元：平成１６年雇用管理調査結果の概況_フリーターについて（厚生労働省）
正社員を目指す際の履歴書作成のポイントは？
フリーターから正社員への転職を目指して履歴書を作成する際、ただ単に職歴やスキルを記載するだけでは不十分です。
履歴書では、あなたの経験や強みを応募先企業にどう伝えるかが重要なポイントになります。
では、どのような書き方をすれば効果的にアピールできるのでしょうか？
いくつかの要点を押さえることで、正社員への道がぐっと近づきますよ。
職歴欄の書き方
職歴欄には、具体的な経験や成果を記載することが大切です。
自分がどのような業務に従事し、どのような成果を上げたかを簡潔に伝えることで、採用担当者に強い印象を与えます◎
たとえば、アルバイトとして働いていた場合、単に「接客業務を担当」と記載するのではなく、『どのような対応をしていたか』『どのようなスキルを習得したか』を具体的に書くと、より良いアピールになります。
また、職歴欄の書き方に関する注意点は、以下の通りです！
アルバイトの経験を履歴書に記載する際は、会社名の後に「アルバイト入社」と書くことで、雇用形態が明確に伝わります。
例：令和〇年〇月 株式会社〇〇 アルバイト入社
また、派遣社員として働いていた場合は、「派遣社員として入社」と記入するのが適切です◎
会社名は省略せず、「株式会社」と正式に書くようにしましょう。
飲食店や小売店での勤務経験がある場合は、実際に働いていた店名も記載する方が、より具体的に伝わりやすくなります。
例：株式会社〇〇 ◆◆店 アルバイト入社
アルバイトの退職については、「一身上の都合により退社」といった表現を使う必要はありません。
「退社」とシンプルに記載することが適切です◎
ただし、正社員として退職した際には、自己都合の場合は「一身上の都合により退職」、会社都合での退職は「会社都合により退職」と記入します。
退職理由については、志望動機や自己PR欄で説明するか、職務経歴書で補足するのが望ましいです。
過去のバイト経験を書くとき
過去のバイト経験が応募する仕事に役立つ場合は、その業務内容を詳細に記載しましょう。
株式会社〇〇 ◆◆店 アルバイト入社
・接客業務全般（注文受付、商品提供）
・スタッフのシフト管理および業務の効率化などに従事
スキルを書くとき
履歴書で忘れてはならないのが、正社員に求められるスキルや資格です。
たとえば、PCスキルや語学力、業界特有の資格などは、積極的に記載しましょう◎
専門的なスキルを身につけている場合は、その内容をしっかりアピールすることが重要です！
正社員に求められるスキルを持っていることを示すことができれば、あなたがすぐに活躍できる人材だと伝えられます。
Microsoft Excel：関数やピボットテーブルを使った、データ分析やレポート作成を得意としています。
TOEIC：900点を取得しており、日常的な業務や交渉にも対応可能な英語力を持っています。
【業種別】採用担当者に好印象を与える職歴の書き方
自分の経験をどのようにアピールすれば、採用担当者に「この人に会ってみたい！」と思わせることができるのでしょうか。
業種ごとの書き方のポイントを押さえることで、応募書類がより効果的に伝わり、面接につながる可能性が高まります。
それでは、それぞれの業種での職歴欄・職務経歴書の書き方を見ていきましょう！
サービス業の記載例（飲食・宿泊）
サービス業の職歴を書く際に重要なのは、どれだけ人との関わりを大切にしてきたかを強調することが大事です。
以下、例文を見てみましょう。
飲食店での接客業務全般を担当し、注文の受付から料理の提供、レジ業務まで幅広く対応。
また、月に100件以上の予約管理を行い、スムーズなサービス提供を実現した。
飲食店で働いていた場合、単に『ホールスタッフ』と記載するのではなく、具体的な実績を記入することで好印象を与えることができます。
飲食業や宿泊業では、お客様とのコミュニケーションが不可欠です。
そのため、業務内容だけでなく、『どのような接客を行ったのか』『どれだけお客様満足度を向上させたか』を具体的に記載することが求められます◎
お客様からのクレームを迅速に対応し、問題解決に努めた。その結果、サービスの改善につながり、より良い顧客体験を提供できた。
また、上記のような具体的なエピソードを加えることで、問題解決能力もアピールできます。
接客業では、細やかな気配りや迅速な対応が求められるため、こうした実績を記入することで、より説得力が増しますよ！
販売職の記載例（アパレル・スーパー）
販売職では、売上向上に貢献した実績を強調することが大切です◎
特にアパレル業界では、商品の魅力をお客様に伝える力が必要になります。
お客様に合った商品の提案を行い、試着していただくことで購入を促進した。
などの具体的なシーンを挙げることで、自分の販売スキルを示せるでしょう。
スーパーなどの小売業では、販売業務だけでなく、在庫管理やレジ業務など多岐にわたる業務を行います。
そのため、それぞれの業務をしっかりこなした実績を記入するのが効果的です！
品出しと在庫管理を担当し、棚卸しの際には誤差ゼロを達成。
といった実績を書くと、業務を効率的にこなす能力をアピールできます。
また『商品陳列やプロモーション活動にも積極的に取り組み、売上20%増加に貢献』といった具体的な貢献度を数値で示すと、さらに印象が良くなります♪
オフィスワークの記載例（事務・コールセンター）
オフィスワークの職歴を書く際には、効率的な作業能力やコミュニケーション能力を強調することが求められます。
特に事務職では、パソコンスキルや正確な作業処理が非常に重要です◎
Excelを使用したデータ入力や資料作成、電話対応を担当し、1日あたり30件の問い合わせを効率的に処理した。
といった具体的な業務内容を示すことがポイントとなります。
また、コールセンターでの経験がある場合には、対応件数やクレーム対応の改善方法、そして実際の成果をアピールすることが大切です。
1日平均50件の問い合わせ対応を行い、問題解決率90%以上を達成。
といった明確なデータを示すことで、採用担当者に自分のスキルを効果的に伝えられます！
軽作業の記載例（工場・製造）
軽作業や工場、製造業の職歴では、物理的な作業能力や作業スピードを伝えることが大切です。
製品の組み立て、検品、包装作業を担当し、1日に500個以上の製品を効率的に処理した。
といった具体的な業務内容を示すことで、仕事量や生産性を印象づけられます。
また、安全管理や品質管理を担当した経験があれば、それをアピールするのも非常に効果的です！
『年間を通して、事故ゼロの実績を達成』といった具体的な成果を挙げることで、慎重で信頼性の高い姿勢を印象づけられますよ。
フリーターが履歴書で避けるべきNG行動
フリーターとして働いていた経験を履歴書に記載する際には、慎重に内容をまとめることが重要です。
採用担当者が最初に目を通すのは履歴書であり、その内容がその後の面接に大きな影響を与えることになります。
ここでは、フリーターが履歴書を作成する際に注意すべきポイントをご紹介します！
職歴欄の誤記や省略をしない
履歴書で最も避けなければならないのは、職歴欄の誤記や省略です。
過去の仕事を省略したり、誤った情報を記載したりすることは絶対に避けましょう。
たとえば、勤務期間を実際より長く表現することや、会社名を誤って書くことは信頼性を欠く行為としてマイナスに働きます。
全ての職歴を正確に記載することを基本として覚えておきましょう◎
もし短期間で辞めた仕事がある場合でも、その経歴を省略するのは避けたほうがよいです。
履歴書には「退職理由」や「期間」の欄がよくありますが、ここを省略せずにしっかりと記載することで、誠実さをアピールできます。
仕事を辞めた理由が何であれ、その後の成長や学びをポジティブに記載することで、前向きな印象を与えられるでしょう◎
ネガティブな理由の記載をしない
履歴書にはネガティブな理由を記載しないようにしましょう。
たとえば、前職を辞めた理由が『仕事がつまらなかった』や『人間関係が悪かった』といった内容の場合、そのまま記載するのは避けるべきです◎
ネガティブな理由をそのまま書いてしまうと、採用担当者に不安や疑念を抱かせ、面接に進むチャンスが減る可能性があります。
では、ネガティブな理由をどのように表現すれば良いかというと、ポジティブに言い換えるのが有効です！
「前職では自分の成長に限界を感じ、次のステップに進みたいと感じたため、新しい職場を探しました」といったような表現にすると、前向きな転職理由に変えられます。
このように、退職理由をプラス思考に転換すれば、自己成長への意欲や積極的な態度をアピールできます◎
履歴書以外で意識すべき正社員就職の準備は？
フリーターから正社員就職を目指す際、履歴書だけでなく、面接対策やスキルの習得も重要です。
そこで、履歴書以外で準備しておくべきポイントについてご紹介します！
面接でアピールすべきポイントを準備する
履歴書に書ききれなかった自分の魅力を伝えるためには、事前の準備が大切です。
自分の強みや職務に対する意欲をどうアピールするかを考えておくことで、面接当日に自信を持って話せます。
まずは、過去の経験から得たスキルを整理しましょう。
たとえば、コミュニケーション能力や問題解決力、チームで働いた経験などを具体的に伝えると効果的です◎
また、「なぜこの会社で働きたいのか？」という質問に対する答えもあらかじめ用意しておくと安心です。
企業のビジョンを確認し、自分がどんな形で貢献できるかを具体的に話せるようにしておきましょう！
就職活動に役立つ資格やスキルを取得する
フリーターから正社員への就職活動を成功させるには、履歴書や面接だけでなく、資格やスキルも大きな役割を果たします。
特に業界によっては、特定の資格や専門知識が求められる場合も！
資格やスキルを事前に取得しておくことで、他の応募者と差別化を図り、選考で有利な立場に立てます。
たとえば、事務職を希望する場合は、WordやExcelなどの基本的なPCスキルを証明するために、MOS（Microsoft Office Specialist）などの資格を取得しておくと良いでしょう。
また、接客業や販売業を目指す場合は、接客マナーや販売技術に関する資格があると、アピール材料になりますよ◎
履歴書を完璧に作成して正社員へステップアップしよう！
フリーターから正社員を目指すためには、履歴書や職務経歴書の書き方がとても重要です！
自分の経験やスキルを正確に、そして分かりやすく記入することで、採用担当者に自分の魅力をしっかり伝えられます。
また、面接前にアピールポイントを整理し、スキルアップや資格取得をしておくことで、より自信を持って就職活動を進められます。
履歴書だけでなく、面接対策や自分の強みを意識して準備することが、フリーターから正社員へのステップアップの近道です◎しっかりと準備を整えて、理想の職に就くための第一歩を踏み出しましょう！
